名古屋では
開店祝いの花はパクッてよいというトンデモ風習がある。色濃く。
おかげで花はどんどんみすぼらしくなる。
なんてこった。開店早々、ひどい仕打ちだ。
パクッてく人は花をパクる事だけが目当てなので
店で何も買わない。店に入りさえしない。
何の店なのか認識すらしてない人もいるだろう。
だいたいが「おばちゃん」だ。
もし店の人が「やめてください」などと言おうものなら
「あの店はケチだ!」「あの店は常識がない!」などと、悪いウワサをたてられる。猛烈な勢いでたてられる。
ケチ!? 常識がない!? そりゃおまえらの事だろう!
盗人たけだけしいとは、正にこのことだ!ヽ(`皿´)ノ=3
と、ののしってやりたいところだけど、そうもいかない。
一応、このトンデモ風習には
「早くなくなった方が店が繁盛する」みたいな
大義名分(ジンクス)がくっついているのだ。
だから…(他府県の人からすれば理解しがたいかもしれないが)
パクッてく人は「パクッて "やってる"」くらいの心理状態でいる。
「わざわざ来てやってる、ありがたく思え!」くらいの大上段の構え。
よって、勝手に、無断で、堂々と、悪びれず、むしろ我先に、鬼のような形相で、
群がり、押し合いへし合い、むしりとる! ひっこぬく! 鷲掴みで! 束で!
当然、店が繁盛する根拠なんてなぁーんもない。
花を持って行った人が店を宣伝してくれるわけでもない。
「わぁキレイな花ね。どうしたの?」なんて問われても、
見栄っ張りな名古屋人の事だ。「むしりとったった」などとは言わない。
つまり悪いウワサをたてられない為だけに、
店の人は花泥棒を容認するハメに陥る…それが名古屋の「普通」。
花を贈ってくれた人は「開店の軒先を華やかに飾ってほしい」
という思いで贈ってくれたはずだ。本来は。
もし、その人が、この風習を知らないまま、店を訪れ、
花がすっかり無くなったみすぼらしい台座をみたら…
悲しい気持ちになるに違いない。
まったくもって、いやしい、はずかしい文化だと思う。(´・_・`)
この風習に "節度" なんてものは期待できない。
何の根拠もない「泥棒してやるのが店の為」という鉄の免罪符を盾に
欲望むきだしになっている人に何を言っても無駄なのだ。
他府県からきて名古屋で店を出す人、
名古屋で店を出す人に開店祝いの花を贈る人、
名古屋にはこういった困った風習が根強くあるので、
ごめんなさい。どうか大目にみてください。_| ̄|○