葉の形が似ている事からクローバーと間違われがちなカタバミ。
四葉のクローバーのシンボルの多くは葉がハート型に描かれている。
だが本当のクローバーの葉は丸っこい。
ハート型なのはこのカタバミの葉で、幸せの象徴でもなんでもない。
夜になると葉が閉じて半分になったように見えるところから
片喰(かたばみ)と呼ばれている。なんとなく不吉な印象だ。
コメツブツメクサ
かつてガラス製品の荷物にクッション剤として詰められていた草だから
詰草(つめぐさ)と呼ばれている。
コメツブとは米粒の事。シロツメクサ、アカツメクサ、ムラサキツメクサなど
ツメクサ類の多くは色で名がついているが、なぜかこの種だけ形状で名がついている。
オオイヌノフグリ
誰だ! こんなかわいい花にこんなかわいそうな名前をつけたのは!
あんまりだ! ひどすぎる! シモネタ禁止ッ!
同じように思う人が多いのか、
星の瞳 というロマンチックな別名もある。
ちなみにオオイヌノフグリの「オオ」は
「犬が大きい」という意味ではなく、
イヌノフグリという植物の大型種という意味である。
キュウリグサ
花の直径2、3ミリの極小の花をつける。とてもかわいらしい。
葉や茎を指でもむとキュウリのような匂いがつくのでキュウリグサ。
とても単純な命名理由だ。
春の花は皆かわいらしい。
夏の花がギャハハと笑うなら、
春の花はウフフと微笑む、そんな感じ。