引っ越しました

2009年04月28日

お門違い

「こんな感じで描いて下さい」と、
他人の創作物を引き合いに出して依頼してくる人がいる。たまに。

しかも、自分のタッチとは似ても似つかないタッチだったりする。
こういうのは、お門違いとしか言いようがない。

「わたしはこういうタッチで描きます。よかったら使って下さいね」と
作品を発表してるにも関わらず、こういう事が起きるから不思議だ。

その絵がいいなら、その絵を描いた本人に依頼すればいいのに。
言ってしまえば、これにつきる。

プロのイラストレーターの作品発表には、宣伝の他に、
保証的な意味もあって、その1つには、
「このタッチはわたしのオリジナルですよ」という事もあると思う。
つまり著作権法上問題ありませんよと請け合っている。

たいていの人はこの保証を信用し(暗黙の了解)依頼すると思うんだけど、
お門違いな依頼をしてくる人は、逆に保証外の事を要求している事になる。
極端な事を言えば「ちょっと法を侵してもらえませんか?」と、
依頼してるのと同じことになる。
著作権法への理解が極端に薄いと言わざるをえない。

こういう人は何かともめる原因になるので、
できれば、あんまり仲良くしたくないけれど、
仕事は仕事。無碍にもしたくない。

――――――――――――――――――――――――
ぼくの対処法


こんな時、どうすればいいか。

著作権法について、一から説き、理解を仰ぐというのも
先方は煙たいだろうし、こっちだって面倒だ。

だから、ぼくは、こういう時、
「そのタッチも良いですが、こういうタッチはどうでしょう?」
自分のタッチを提案するようにしている。しゃあしゃあと。
自分のタッチの幅の中から近いものを提案するくらいの配慮はするが

“そのタッチも良い”と言ってるにも関わらず別のタッチを提案する理由には
一切触れず、とにかくサラリと提案のみする。
すると案外、「あら、それもいいですね。じゃ、それで」となる事が多い。
もちろん提案をつっぱね、元のタッチを通そうとする人もいる。
そういう人はサクッと断る。“やれない事”に検討の余地はないので。


おそらく、お門違いな依頼をする人の多くは、
「これじゃなきゃダメ!」なんて確固たるものがあるわけじゃない。
もし、ほんとにそうなら、それこそ描いた本人に依頼するだろうからね。
単純にイメージを言葉で説明できない、もしくは面倒だからって理由で、
他人の創作物を引き合いに出してくる人が多いんだと思う。

なんせ、これで、もめる事なく、法に触れず、極力手間もかけず、
仕事にありつける事になる。自分のタッチで描けて、相手も納得。
何も問題なし、めでたしめでたしというワケだ。



posted by さくらい | 制作 | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。