編集者Oさんからメールをいただいた。
大根さんの茎がひょろ長く伸びすぎているもの
があるように見られることです。いわゆる「徒長」と呼ばれる現象です。
ん? 徒長?(・_・)
辞書で調べてみると、
無駄な生長。作物や茎・葉や植木の枝が無駄に伸びること。
とあった。無駄に…
あんなにがんばって生長してるダイコンを無駄の一言で切り捨てられた…
(植物の成長は“生長”って書くんだね。知らなんだ…)
Oさんのメールに戻る。
根菜系は、「間引き」と「土寄せ」が大事であり、
この「土寄せ」(双葉のちょい下あたりまで土を寄せること)をしないと、
ひょろく伸びて安定しないと聞きます。
なんと! ぜんぜん知らなんだ。Oさん、ありがとう!
▲確かにひょろ長く…
さっそく、分からんながらも、土寄せのまねごとを施した。
▲こんな感じ? …甘いかな
あと、間引きも大事という事で… 断腸の思いで行った。
明らかに徒長してフニャラけたものを選んで… 引き抜いた!(;皿;)ぁぁ…
ぼくの都合で植えておいて、生長半ばなのに、
ぼくの都合で抜くのだから、なんとも言えない罪悪感。
引き抜く時は「ごめんな〜」と思ったが、
引き抜いた後、間引き菜を見ていたら、
このまま無駄に処分してしまうのもしのびなく、
どうせなら食べて「ありがと〜」にしようと思った。
▲間引き菜入り親子丼
命の味は、辛すっぱかった。(☆〜☆)
自分で育てたものを自分で食べるというのは、
何にも代え難い経験だな〜と、しみじみ思った。
さっきまでベランダで「ダイコンになるぞー」って
はりきって伸びていた彼等が今はぼくのおなかの中。
いずれ消化され血肉となれば、彼等はぼくそのものになる。
うーん、不思議だ。
スーパーで買った野菜では、
農家の人に感謝する事はあっても、
野菜そのものに感謝する事はなかった気がする。
曖昧な“感謝の感覚”はあっても、こんなふうに、
実感を伴って感謝するなんて事は。
親子丼の中に入っている玉子だって、鶏肉だって、
考えてみれば、そういう事だもんな。
何一つ、当たり前の事なんてないね。有り難や、有り難や。
満腹になったおなかをさすりながら、いろんな事を思った。
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