バンビのホームページのイメージを話したり、
ぼくのゲームのテストプレイをしたりして過ごし14時。
小腹がすいたので軽く昼飯を食べにいこうって事になり、
まだ一度も入った事ない近所のパスタ屋へ行った。
それがあんな事になるなんて…
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顛末
店内に入り、メニューを開いていたら、
「表の立て看板に“トルコライス 650円”って書いてあった。それ食べよめぇ」
と、ユタカが言い出した。
トルコライス…?
トルコアイスなら知ってるけど、トルコライスって何?
ユタ「パスタとかピラフとかカツとかいろいろ乗っとるんやて」
ぼく「ふーん。ロコモコみたいな感じなん? ちょっと看板みてくるわ」
▲値段ちがうし。でもそれより気になるのは、
超大盛り? 再起動? 逃げてはダメ? 何、このコピー…
今にして思えば、この時点でちょっとイヤな予感はあったんだ…
席に戻り「1650円だったよ」と、この写真をユタカに見せた。
「でも他のメニューも1200〜300円するからさ、トルコライスにしよめぇ」とユタカ。
そう言われると、まぁ、それもそうかって気もする。
店員さんを呼んだ。
「えーっと、トルコライスゥ …って、どんな感じですか?」
まだイヤな予感が拭いきれないぼくは確認してみた。
「パスタ2種類とピラフとカレーライスとハンバーグとソーセージが乗ってます。
あとデザートも付きます。とってもお得ですよ〜」と店員。
へーいろいろ乗ってんだ。デザートまで! 確かにそれで1650円ならお得だなァ…
「ほらぁ、な?」と、なんだかやたら推すユタカ。
でも、ぼくが気になってたのは、そこじゃなかった。
1650円ならお得というのは手間を考えれば納得って事だ。
問題は 量 だ。
1650円がボリュームにも反映されててすごい事になってるのでは…
イヤな予感は正にそこだった。看板にも超大盛りと書いてあったし…
ズバリ聞いてみた。
ぼく「ボリュームはどんな感じなんですか?」
店員「ボリューム満点ですよ〜お得ですよ〜」まぁ…店員さんはそういう言い方するわな。
ユタ「ほらぁ、な?」
ぼく「うーん。そうかぁ?」
“ボリューム満点”という言葉をポジティブにしか捉えていないユタカに、
やや釈然としない感はありつつも…
「…じゃ、それを2つください」と言ってみた。
すると、
店員「…えっ? 2つですか?」
一瞬 空気が凍り付く。
なに、この明らかにおかしい反応…
今にして思えば、この反応で断固考えを改めるべきだったのだ。
ぼく「ほらぁ、思わず聞き返しちゃうほどのボリュームなんだって!」
ユタ「いやぁ、大丈夫だって」
店員「……(困惑顔)」
ぼく「普通は何人かで1つオーダーする感じなんですよね?」
店員「まぁ…そうですねぇ」
ユタ「いや、大丈夫でしょ」
ぼく「いや、だって…」
ユタ「大丈夫やて」
ぼく「……うーん」
店員「えっと、どうしますか?」
ぼく「……じゃ、2つで」
ユタカのあまりの請け合いっぷりに負けた。
店員「ト、トルコライス……2つですね? 少々お待ちください…」
そそくさと立ち去る店員さん。
ユタ「大丈夫、大丈夫」
ユタカからは背後にあって見えないキッチンに戻った店員が、
オーダーを通すと、中の店員達がドヨめく様子が見えた。
「どんなヤツが注文したの?」みたいな感じで覗いてきたり…
ぼく「なんだかちょっと不穏な空気を感じるんだけど…
今なら、まだ変更可能じゃねぇ?」
ユタ「いや、もう無理やて。大丈夫やて」
ぼく「そうかなぁ〜…」
で、出てきたのが、コレ。
どかーん
ちょっ、ばかばかばか、ナイナイナイ! 部活帰りの学生じゃないんだから!
これ1つだけでも2人がかりで食べきれるか微妙ってほどのボリュームじゃねーか!!
「ほらぁぁぁああああ」となげくぼく。(*>Д<) 〜3
ユタカ「でぃひひ」と小さく笑うのみ。(^皿^;)
店員も苦笑いだよね。(^_^;)
そこへ、もうひとつ投下!
どかーん
もう、このビジュアルだけでウップ…て感じ。
そもそも 小腹がすいたので軽く昼飯を なんてテンションじゃねえだろ。
いったい、どこから手をつけていいんだ… _| ̄|○
ユタ「まぁ…大丈夫やて」
ぼく「大丈夫なワケあるかい!」
ガラス越しのキッチンから好奇の目で見つめる店員達の視線が痛い…
しぶしぶスプーンを手にした。なんの罰ゲームだよコレ…
これはもう食べ切れない事を前提に好きなものから食べていった方がいいな…
カレー・ハンバーグ・ソーセージから着手。
それらを食べきった時点で、まんぷく。ふー。もう、ため息しか出ない。
ところがだ!
ふと、ユタカの皿を見ると…もう、ほぼ食べ終わってる!?
奴の「大丈夫」はホントだった!! どんだけ豪傑なんだよ… ひくわ。
水を汲みにきてくれた女性店員に「すごいですね」とか言われて、
ちょっとテレてやんの。
なにそれ!?
食べきった事に「すごい」って評価する店員ってなに?
それにテレるユタカも、わっけわからんし。
ぼくはと言えば、完全にキャパシティオーバーよ…
よく腹八分目とか言うけど、もう余裕で腹十分目、超えてんだ。
それでも、少しずつ少しずつ、なんとか押し込んだよ…
しかし、最後のナポリタンがどうしても入らない。
残すのはイヤだ…という気持ちだけで口に運ぶも、体が受け付けてくれない。
すでに半べそ状態、食後熱産生による発汗とかでなく、冷や汗まで出る始末。
もう、なんていうか、こんなの食事じゃねえ。修行だよ修行。荒行だよ。_| ̄|○
………1時間後
一旦、休憩したり、ユタカに手伝ってもらったりして、
なんとかかんとか、完食した。
達成感? …ナイよ。そんなもん、別に。
ハッ、そういえば食後にデザートがつくんだった。
言葉少なに待っていたが、いっこうに出てくる様子がないので、
店員さんを呼んだ。「あの、デザートってまだですか?」
店員「すいません。こちらの勘違いでデザートは付きませんでした」
本来なら「付いてるって言ったじゃないですか!」とかなんとか、
怒ってもいいような場面なのに、なんだろうなー、この安堵感。
「いいですいいです気にしないでください」とにこやかに応えちゃうほど、
2人とも心からほっとした顔をしていた。(´ー`;)(´ー`;)
その後、おっさん2人はパンパンの腹を抱えヨタヨタと部屋に戻り、
それぞれバタンと横になったまま夕方まで過ごした。
 ̄|_|○ ̄|_|○ もう動けねぇ… ぐたー… ダメな大人だよ…
しばらくして、ユタカがぼそりと言った。
「この後、ユリちゃんのお父さんから
皆でお寿司食べにいこうって言われてんだよねぇ。ヤバいわ」
だったら、ユタカよ…
なぜ、あのジャンボサイズのトルコライスをオーダーするんだ…
わけがわからない。
あーあ、せっかくのお寿司なのに、もったいないねぇ〜かわいそうにぃ〜
なんて、人ごとのように思ってるトコに… ユタカの携帯が鳴った。
切った後、くるっとこっち向いてユタカの魔の一言。
ユタ「なんか、サクライさんも来ないかって言ってんだけど」
(°д°)…
にぎぃぃいいーー!!!
寿司大好物なのにバカァァアア!!!
(ノTДT)ノ⌒┻┻・..。;・' .。
再び「でぃひひ」と小さく笑うのみのユタカであった。(^皿^;)
せっかくのお寿司は入りそうもないが、せっかくのお誘いを無碍にしたくない…
いやまて、食べれそうもないのにお誘いに乗るのもコレどうなんだ?
迷った。っていうか、なんなんだ、この迷い。
大好物なのに、なんで迷わなくちゃいけないんだ…悲しいよホント。
まぁ、迷った結果、行かせてもらったんだけどね。(´〜`;)ゞ
寿司うんぬん以前に、ユリパパの話、おもしろいから好きだし、
サキちゃんにも会いたかったので。
寿司屋到着。案の定、寿司まったく入らず。
行けばなんとかなるサとか思ってたが、甘かった。
いざ目の前にしたら、一貫たりとも入らなかった。
大好きなのになー、寿司… ああ! くやしい!(T皿T)
そして…
ほんと、ありえないけど… ありえない事なんだけど!!
寿司屋へ行って、わらびもちとプリンで終了
とあいなった… なんなのよコレ。
甘いものは別腹ってかコンチキショー(ノTДT)ノ⌒┻┻・..。;・' .。
ユタカはというと寿司はともかくビールをジョッキで2杯呑んでいた。
ホント、いったいどんだけ豪傑なんだ…
まんぷくになってごきげんのサキちゃんが、
チョロチョロ動く様がかわいかったなー。
その後、皆でカラオケへ。サキちゃんはこれが初カラオケ。
最初はどう楽しんでいいのか分からず戸惑っていたが、
次第にマイクをくわえて「うーわーあーうあー」とコーラスをはじめ、
皆の笑顔を誘っていた。赤ちゃんはえらいね。
ぼくは3曲くらい歌って30kcalほど消費した。
まぁ、今日昼飯一食でとったカロリーの1%ほどなんだけどね…
トルコライスにしてやられた感はあるけれど、
サキちゃんのかわいさに救われて、楽しい1日を過ごす事ができたよ。
ユタファミリーに感謝。
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追記
裏の倉庫の扉に書かれたトルコライスの説明
盛盛大盛もりだくさん…
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追々記(2011.11.09)
▲いつのまにか立ってた看板
え、もらってないんだけど。1年間のドリンクフリーパス券…
これってもしかして、ぼくらが1人で食べきった事から、
始まったサービスなんじゃないの!?