引っ越しました

2010年02月08日

無価値ゆえの価値

友人シャルマからインド圏の文化の話を聞いていると
頻繁に登場するのが「賄賂」というキーワード。

例えば、こんな話。

弟が轢き逃げされ死んでしまったのに、
まったく動いてくれない警察へ文句を言いに行った兄が
逆にボコボコにされて追い返された。
なぜ、こんな事が起こったのか。
実は兄より早く轢き逃げ犯が警察へ出頭していた。
ただし、その目的は「自首」ではなく「賄賂」。
兄が警察に動いてほしいなら犯人以上の賄賂を用意するしかない。
用意できなければ、泣き寝入りするしかない。


こんな分かりやすい事例じゃなくても、
小さな賄賂は日常レベルで頻繁にあると言う。
それも“公務員の方から要求する”形で。

シャルマは平気な顔で…というより、
むしろちょっとお得意顔でこんな話をするんだけど、
こっちは、“ひく”だけだよね…

「なんだそりゃ、それで平気なの?」と聞くと、
「ヘイキジャナイケド、シカタナイネ!」と返ってきた。

平気じゃないけど、仕方ない

なんだか妙に納得してしまった。
文化として根付き、蔓延し、日常化してしまった以上、
こういう受け入れ方をせざるをえないのだろう。
こうしてインドの賄賂文化は放置され続けてきたみたい。



しかし、この問題に対して、
「ノープロブレム」で済ませられない
どこぞのNGOが奇策をぶちかましたんだ。
それが…


「0ルピー札」


その価値は額面通りゼロ!
つまり、紙幣として全く価値なし!

zero_Rupee_ 400.jpg
 ▲上が50ルピー、下が0ルピー

うわ〜い、なんだこの破格な発想力と実行力〜ヽ(´▽`)ノ

デザインは実際の50ルピー札に酷似!
裏には「賄賂撲滅!」的な事が書いてあるらしい。
個人的にはガンジーにウィンクさせてほしかった。

“賄賂を要求されたら、ホントの金のかわりにこれを渡せ”
という事らしいんだけど、冒頭の事例からすると、
賄賂を要求するような輩に、こんなもん渡したら、
それこそボコボコにされないのかな? とか思ってしまう。

それでも2年くらい前から配布をはじめて
今では100万枚を超えてるらしいのである程度、効果あるらしい。

数字の0を発見したインド人が、
今度はその0を使ってトンデモねーものを発明したというお話。

0ルピーを作ったNGO団体『5th pillar』のサイト


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余談

汚職があるのは何もインドだけじゃないじゃんか。
もし、日本で0円札を作ったら、やっぱ怒られるのかな〜?
肖像は樋口一葉(超貧乏だった)がいいからベースは5000円で。


posted by さくらい | 日常 | 更新情報をチェックする
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