このゲーム、得点がない。
なぜなら、人の生死をわりとダイレクトに扱ってるから。
こども助けたら5点、でも老人は3点…とかイヤじゃないの。
別に“ゲーム”なんだから、そんな事考えなくてもいいのかもしれないけど、
なんとなく、そう割り切るのは抵抗あった。
ゲームってのは、わりと「死」という要素が入ってくる。
もっと言えば「殺す」という要素。
エンターティメント=非日常って側面あるからどうしようもない。
そうした方が分かりやすいし、受ける印象も強くなるから。
でも、なるべく避けたいんだよ。
「しねー!」「ぶっころしてやる!」とか言いながら、
こどもがプレイしてるのって見てて気分いいもんじゃないじゃない。
実はトラッポンも最初はトゲトゲで刺し殺したり、
落ちてくるオモリで圧死させたり…なんてアイデアもあったにはあった。
でも描いてみたモンスターにつぶらな瞳で見つめられたら、
かわいそうになっちゃって。「ひっつかまえる」に止めたんだよね。
▲トラッポン
なんつってスペースキッドやヒゲズキンではバッカスカ殺してるから
「殺さないのがぼくのポリシーだ!」みたいな強い事は言えんけどね。
ただ単に「抵抗ある」ってくらいの話で。
▲ヒゲズキン
それでも、やっぱ題材を考える時はいつも思うんだよ。
なんとか殺さなくていい方法はないかって。