自分にとっての正しさが誰かにとっても正しいとは限らないし
正しいと分かっていてもできない事だってずいぶんある。
この前提を踏まえていれば、そうそう、
人に対して自分の正しさをふりかざしたりできないハズなんだけど、
それが分からない人がいる。
自分の正しさが誰にとっても正しい事だと思い込んでいて、
その通りにしない・ならない・できない事が許せない!
…という正しさ。
そういう人は、正しいと分かっていてもできない人に対し、
「できないのはやる気がないからだ!」とか
(「やる気がない」が「気合いが足りない」の場合もあり)
「分かってるのにやらないのは分かってないからだ!」とか
「私ができてるんだから、あなただってできるはずだ!」とか、とか…
正論オンパレードで畳み掛け、
最後に「私の言ってる事、間違ってる?」で締めくくったりする。
もう、こんなもんは、マリーアントワネットの
「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」と同じだよ。
やらない・やりたくない、と言ってるわけじゃない。
努力したくない・悪い事をしたい、と言ってるわけじゃない。
できない事は、単に「できない」完結。
何をどう言おうともこれが勝るんだ。
それを自分ができるからってゆえに成り立つ正しさを、
したくてもできない人に強要して何になる。
察して口をつぐむ事も1つの正しさだと思う。