往復30分ほどのところにあるインド料理店から電話。
以前、メニューやらチラシやら作った店なのだけど。
「オミセノ オンガク オカシイヨ。
オオキクナッタリチイサクナッタリスル。
キカイガ コワレタカナ? ミニキテホシイヨ」
とか、言う。
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いや、ちょっと待て
なんでそれをぼくに言う?
うち、電気屋じゃないんだけど。
「機械の事なんてぜんぜん分からんから、
ぼくが行っても意味ないと思うわ。明日、電気屋に聞きなよ」
と返すも、
「キカイニ カイテアル ニホンゴ ヨメバ ワカルトオモウ。キテヨ」
と返ってくる。これと同じやりとりを5・6回、繰り返す。
埒があかないので、
「わるいけど、忙しいから無理。行かないよ」とビシッと言った。
「ソッカ…ワカッタヨ。シカタナイネ…」電話が切れた。
切れたんだけど、最後の声が、なぁーんとも哀れを誘ってね。
はるばるネパールからやってきて、
言葉もろくすっぽ通じない日本でがんばってるが、
店の経営も、なかなかうまくいかず悪戦苦闘。
そんな時に起きたBGMのトラブル。
身近な日本人に頼ってみるも、全く取り合ってもらえず…
ニホンジン ツメタイネ モウ クニニ カエリタイヨ…
…みたいな、余計な妄想が頭の中に勝手にうずまいて、
ぜんぜん仕事に集中できなくなってしまった。
「んだぁーもーーーう」ヽ(`Д´)ノ「忙しいのによーーーう」
ボフッとメットをかぶり、ズバッとバイクにとびのり、ピャーッと店へ向かった。
「ササッと済ませて帰るぞ!」そればかり考えながら、ピャーッと片道15分。
幸い日本語さえ読めば分かるらしい、すぐ済むだろとたかをくくってた。
ところが、いざ着いてみると…
全部、英語じゃねえか。コノヤロウ。
どこに日本語があるんだよ。ヽ(`Д´)ノ テケトーな事言いやがって!
当然解決せず。だから機械の事なんて分からねぇんだってばよ!
ただ、そのネパール人が「コレモ、ツカエナイヨ」と
持って来たリモコンには電池が入ってなかった。
脱力… なんなんだ…_| ̄|○
日本語が分からないとか、機械が分からないとか、
そういうレベルじゃないよね、コレもう。
「電池買え、電池! あと電気屋に相談しろれ! んじゃ、そういう事で!」
店を後にした。
帰る途中に、気が付いた。
あいつの嫁さん、日本人じゃん。(°д°)
日本語わからねぇつーんなら、まず嫁に聞け! 嫁に!
ほんっと時間の無駄だった。=3 1時間も無駄にした。
テケトーな事言って、簡単に人に頼る相手にも腹が立つが、
一番腹が立つのは、勝手に妄想して半端な情けをかける自分にだ。
半端な情けをかけてバカを見る。いっつもそう。厭になる。