引っ越しました

2010年06月04日

外国人の子ども手当支給の現実

先日、インド料理店のコックに
役所からきた書類が読めないから読んでくれと頼まれた。
よくある事だ。読んであげた。

それは海外に居住する子どもに対する子ども手当の
申請に必要な書類の案内だった。

こんな事でもなけりゃ、見る事がない書類。


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案内には次の書類が必要だと書いてあった。


1.監護及び生計に関する申立書
  一時的な別居である事を説明する書類。

2.公的機関(本国の)が発行する証明書
  現在の子どもの居住地
  来日前に申請者と子どもが同居していた事実
  申請者と子どもの続柄
  現在の子どもの居住地で同居してる世帯全員の続柄
 
3.年2回以上の面会が確認できる書類
  出入国記録で確認 つまりはパスポート
  どのような事情があっても年2回以上の面会がなければ不可。

4.概ね4ヶ月に一度の継続的な送金が確認できる書類
  概ね4ヶ月以内に送金しない場合は不可(1年に一回まとめて…とかは不可)

5.翻訳書
  1〜4までの書類が外国語で記載されてる場合は、
  全ての書類に日本国内に居住する第三者による翻訳書が必要。
  翻訳者の氏名・押印・連絡先も必要。


説明してあげればあげるほどコックはガックリ…
そりゃそうだよね。日本人のぼくが見ても分かる。
これらの書類を揃える事は限りなく不可能に近いって。

金と時間を使って1〜4を揃えられたとしても5がある。

ネパール語が読める日本人を探すだけでも一苦労。
(まぁ日本語が書けるネパール人でもいいけど同じ一苦労)
かつ、氏名・押印・連絡先を出してもいいよ
(つまり翻訳に問題があったら責任とっていいよ)なんて
言う人となると、絶望的に存在しない。

そもそも、外国人に向けての書類なのに、なぜ日本語のみなのか。
それも難しい言い回しの日本語ばっかり。払う気ないよ、これ。

もともと、いわゆる“国民感情”的に、
外国人への子ども手当支給については反対だったけど、
外国人側に立っても、その意見は変わらなかったね。
まぁ反対っていうか、口当たりのいい事ばっかり言っといて、
事実上、不可能みたいな代物なら最初からイラネって意味で。

ちょっと前、尼崎では韓国人が養子554人分の申請をしたらしい。
こういう浅ましいチンピラ詐欺みたいな奴が絶対でてくる。だから不正チェックは必要。
そのチェックが、キチンと納税した上で困ってる外国人が支給を受ける障害になっている。
本来やる必要すらないチェックだけでも、どれだけのコストがかかるか知れん。

も〜、やっめろやめろ〜。こんなバカバカしい制度。


posted by さくらい | 日常 | 更新情報をチェックする