引っ越しました

2010年08月13日

映画『サマーウォーズ』感想

めずらしく友人ユタがガンダム以外の
アニメ映画を勧めてくれたので、さっそく見てみたよ。

それが『サマーウォーズ』。
マッドハウス作品。ノーマークだったなぁ。

いやーおもしろかった。超健全(笑)
ユタもこういうの好きなんだね。


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無駄に長い感想

こんな大家族いいよなぁ〜。ほがらかで。(´ー` )
世代も性格も、これ以上ないってほどバラバラだけど、
1つとして同じ形がないジグソーのピースのように
ピタッとはまって1つにまとまっている。
それぞれに割り振られた役割をちゃんと果たしてる。
子供もふくめて。えらい。

しかし、なんといってもばーちゃんだな。圧倒的カリスマ。
家族みんながばーちゃんを慕ってる感じが素敵だった。
ばーちゃんの言葉「一番いけない事は、お腹がすいてる事と一人でいる事」
いやはや胸に染みたね。その通りだわ。これに尽きる。

主人公と花札やって勝った後、笑うんだ。
「はっはっはっはっは…んっんっんっんっん」
この後半の “んっんっん” が、ぐっとくるんだよ。
その後のシーンがシーンだけに。

「中の人、うめぇー!」と思ったら、
なんと、声優は富司純子(ふじすみこ)さんだった。ヒョエー!
なるほど、任侠映画の名花! 役柄にぴったりだ。

声優といえば主人公役の神木くんも良かった。
誠実で純朴で芯がある、でも表面的にはナヨナヨ感。えらい。

神木くんは昔、友人ハラマサと行った青春18切符の旅の時、
水木しげるロードですれちがった。たぶん『妖怪大戦争』のプロモだね。
「んま〜、かわいらしい女の子だね〜」って言ったら、
ハラマサから「あの子、男だに」と言われて二度見したっけ。
あんなちんまかった神木くんが高校生役。月日が経つのは早いよ。

バーチャルワールドとか、バトルシーンとかは、
それなりに楽しめたけど、ありきたり&ご都合的だからね。昨今は。
まぁ、こういう所は若い子が楽しむところかな〜と。
安易なとんがったウサギキャラとかいかにも若い子が好きそうじゃん。
充分、及第点だけど。むしろあれだけ詰め込んで及第点スゴイけど。

そうそう、詰め込み。
このプロットはすごいね。一分の隙もない。

田舎でぇー、旧家でぇー、群像劇でぇー、
バーチャルワールドでぇー、アクションでぇー、
ヒューマンドラマでぇー、ラブコメディでぇー、
人類存亡の危機でぇー…って、どう考えても詰め込みすぎ!
ところが、これが絶妙なテンポで見事に収まりきってる。
必要最低限の設定・情報だけで、
何のヒッカカリも感じさせない所がすごい。

バーチャルワールドOZも設定は、わりと安易で、
ちょっと知ったか小僧には、ツッコミどころ満載なんだろうけど、
細けぇ事はいいんだよ。誰が見ても理解できる、それがすごいんだ。

そういえば、冒頭のOZの説明を聞いてて思い出したのがセカンドライフ。
数年前、流行って、ぼくも松田優作アバター作って遊んでたっけ。
なんだか今じゃ、すっかり過疎・失敗のレッテル貼られちゃってるね。

セカンドライフとOZの一番の違いは何かと言えば…
ぼくは意外とアバターだと思うわ。

実用性とか流動性とか自由度とかそんな諸々より何よりアバター。
セカンドライフのアバターは何をどうしても気持ち悪かった。
バーチャルだっつってんのに、中途半端なリアル感。
ちっとも親しめない。大事だと思うんだよね。こういうの。

えーと…

もうなんだか、思いつくまま書いたので、
とっちらかるだけ、とっちらかっちゃって、
今さら、修正不能だから、このへんで止すけど最後に1つ。

さすが『時をかける少女』の細田守監督…
ラストのやりとりが、かなりこそばゆかった。
それでも前作よりはマシかも。
あれば全編、素面で見てられなかったもんなァ。
いや、悪い意味じゃないんだけどね。

いい映画だった。勧めてくれたユタに感謝。


posted by さくらい | 日常 | 更新情報をチェックする