カラカラカラ、カンッカラカーン バチッブシッ
と音がした。なんだなんだと急停止。
見ると荷台のゴムひもがタイヤに巻き込まれ、ちぎれていた…
どうやら、荷台から荷を降ろした後、
ゴムひもを片すのを忘れ、垂らしたまま走行していたらしい。
おっちょこちょいの面目躍如だ。
まぁとにかく、転ばなくて良かったとゴムひもを片付けたのだけど…
ちぎれたゴムひもをイメージ上で繋げても明らかに元の長さより短い。
ハテ。(・_・)?
まぁゴムは弾力があるからね、どっかへ飛んでっちゃったんだろう。
なんて、あんまり気にせず、また走り出した。
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というのが1週間前の出来事。
それから今日まで、ゴムひもの事などすっかり忘れていた。
何事もなく走っていた。
ところが、突然…
カラカラカラ、ムギュゥウウウッ ブシッ プキッ
と音がして、バイクがムリムリムリ…プッスンとゆるやかに停止してしまった。
最初はオイルを入れるのを忘れて、エンジンが焼き付いてしまったのかと思った。
「うわーい、やっちまったーい!」ところが、オイルのランプは点灯してない。
ハテ。(・_・)?
そういえば、明らかにエンジンが焼き付いた時と違う音がしていた。
なんか、ムギュゥウウウとか、ブシとか、プキとか…そんな感じの。
止まったところが、バイク屋の近くだったので、
なんとか押して助けを求め…ようとしたが、バイクが微動だにしない。
フンガーーーーッ(`Д´;) まったくダメだった。
しかし、何の気なしに後ろに移動させたら、スルスルと動く。
まったく意味がワカランと思いながら、とにかく後ろに押し押し、
バイク屋まで運んだ。
バイク屋のおやっさんが、チェーンカバーを開くと…
▲ゾロッと出てきたゴムひもの残骸。
なんとまぁ…
相当チェーンで削られていたんだろう。粉もパラパラと落ちた。
走行中のバイクを止めるとは、ゴムひもの強度、あなどれない。
「よく転ばなかったなぁ」と言われて、
「ええ、まぁ…エヘヘ」と、その場ではなんとなく照れたが、
後になって考えてみたら、別に褒めてるわけじゃないので、
この反応は、バカそのものである。
まぁとにかくそんなわけで、チェーンのたるみとエアを入れてもらい、
1050円支払って、バイク屋を後にした。