このところ、身の回りで謎を目にする機会が多い。
とはいえ、気づかなければ通りすぎてるような事ばかり。
実害はなかった。
今までは。
今日、ついに被ってしまった… 実害を。
昼前、カーテンをしめたままの部屋で仕事をしてると、ベランダから
ドターンガラガッシャーンという尋常じゃない音がした。
何事かとカーテンをあけてみると…
▲なんてことだ!
プランターが落っこちて、土や軽石が派手に飛び散っていた。
最初は片付ける手間を思って、ヤレヤレトホホな気分だった。
でも、よく考えてみると…
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おかしくないか? コレ。(・_・)
何をどうしたら土が入ったプランターがこんなふうに落っこちる?
形状・土の重み、安定感は十分なはずだ。
風に吹かれた程度で倒れるわけがない。
作物が育っていて高い位置の葉に強風を受ければ
倒れる可能性もあるだろうが、なにせ季節は冬。
作物はない、入っていたのは土だけだ。
風じゃないとしたら犯人は誰か。
犬? 猫? いや、ここは2階。それは考えづらい。
となると、鳥という事になるが、
小型のスズメやムクドリ、ハト程度の力では倒れそうもない。
とすると中型のカラスか大型のサギ辺りの鳥という事になる。
飛び立つ時にかけた体重でプランターがバランスを崩して…ありうる。
だが、そうなると別の問題が浮上する。
それは落っこちたのが2段目の棚のプランターだという事。
▲2段目の棚
どの方向へも飛び立てる一番上のプランターなら問題はない。
だが2段目の棚は見てのとおり向かって右、左、奥、上、下は、塞がれている。
つまり、“飛び立つ”という動作をするには、
手前から棚の間に入り込み、方向を変え、再び手前から飛び立つ
というプロセスをふまなくてはならない。
こんな事は大型のサギはできないだろう。
とても方向を変えるほどのスペースはないからだ。
となると、犯人は中型のカラスという事になるが、
それにしたって、おかしい。プランターは手前に倒れている。
奥や上へと飛び立ったのなら、
手前に倒れるのも分かる。
あいにく、落ちたのは2段目の棚。
上の棚で頭をぶつけてしまうので奥や上には飛び立てない。
頭をぶつけないためには
手前にむかって、ほぼ真横に飛び立つ必要がある。
だが、それなら奥へ倒れるはずではないか。
物理的に無理があるように思えてならない。
いや、
飛び立つ際の微妙な角度によっては、
手前に倒れる事もあるかもしれない。
突風なら風でも倒れるかもしれない。
サギだって無理矢理入り込んだのなら、あるいは…
スズメだって10羽くらいでとまって
「いっせーのーで」で飛び立てば、もしかしたら…
どれも可能性なくはない。
と言おう。あえて。
ここまであげた疑問は、むしろ些末な事。
本当の謎は、ここからなのだから。
それは…
▲これだ。
▲5円玉。あったのはこの位置で間違いない。
これが、どうにもこうにも得心が行かない。
なぜ、プランターとトレイの間に5円玉が…
置く必要ないんだ。まったく。
土の入った重いプランター持ち上げてまで、
トレイとの間に5円玉を置いて誰が何の得をする?
およそ半年前、
トレイの上にプランターを置く時に、
ぼくが、うっかり落としたのかなぁ?
ポロシャツのポケットからポロッと…とか。
おっちょこちょいだから、ナイとはいえないな。
そーかそーか、そういう事か。一件落着。
これで済めば良かったんだ。
ところが!
▲5円玉を持ち上げてみたら…
トレイの上の汚れに5円玉があった痕跡がまったくない。
トレイはプランターを置く直前に洗ったのでこの汚れはなかった。
つまり、この汚れはプランターを置いてから現在までの間についたという事になる。
例えば、壁に貼ってあるポスターだって、剥がすとそこだけ白く浮く。
それと同じように、長い間、トレイの上にあったのなら、
なにかしらの痕跡は残るはずだ。絶対に。
だが、それが一切ない。
5円玉は、汚れの上に置かれたとしか考えられない。
これが何を意味するかというと…
プランターが倒れてから、
その音に気づきカーテンをあけるまでの、
わずかな時間にトレイの上に5円玉を置き、
姿を消した何者かがいるという事だ。
その間、10秒たらず。
…ありえない。説明のつけようがない。(=_=;)
▲謎の5円玉。
いったいぜんたい何がどうなって、
こうなってしまったのか…
カーテンの向こうで何が起きていたのか。
誰か教えてほしい。
気味が悪くて、しかたない。