引っ越しました

2011年03月10日

ゲームの無断掲載サイト考

モゲラフリップに、
webゲームを掲載・紹介してもらっている。(どちらも無料)
おかげさんで、たくさんの人に遊んでもらっている。感謝。

こうしたサイトに掲載させてもらってる理由は、
多くの人に知ってもらう機会を得るため、だ。
10年前ならいざ知らず、広大になった現在のネットの世界では、
個人サイトでポツネンと置いといても、誰もたどりつけない。
「つまらないから遊んでもらえない」なら仕方がないけど、
「たどりつけないから遊んでもらえない」のは合点がいかない。
とにかく、知ってもらわなきゃ話にならない。

というわけで、上記2サイトにはぼくの意志で掲載してもらってる。


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一方で、

ぼくの意志に関係なくぼくのゲームを掲載・紹介しているサイトがある。
上記2サイト以外の導線も少なからずあると思うので、
ぼくのゲームを知ってもらえる機会が増える…とも言える。



だが、

うれしくない。
っていうか、こういう掲載の仕方には、
かなり否定的なスタンスだ。

なぜなら、そういったサイトのほとんどは、
広告バナーをベタベタ貼り付けたうさんくさいサイトだから。

ひどい所になるとサイト面積の半分は広告バナー、
残り半分に所狭しと、方々から無節操に集めた無数のゲームを
玉石混淆、無秩序なまま、歪んだレイアウトで配置されてる印象。
その1つとして、ぼくのゲームも紛れ込んでいたりする。
一応プレビューアイコンもあるが正比率じゃなかったりする。
紹介の文言も、上記2サイトに登録する際、
ぼくが書いた文言のコピペである事が多い。
実際に遊んでみた上での掲載なのかすら疑わしい。
配慮も敬意もみじんも感じられないひどい扱いといえる。

無断掲載→著作権法違反みたいな事はね、
わりと、どうでもいいんだよ。そんなの。
逆に言えば“報告すれば掲載してもいいのか”って話でね。(もちろんNO)
それよりも、掲載の目的、そしてその方法が、相容れないのさ。

彼らの思惑は、端的に言えばこうだよ。

「面白いかどうかなんて、どうでもいいけど、
 とにかく、ゲームたくさん集めたから、みんな寄っといで。
 遊ぼうが遊ぶまいが、どうでもいいけど、
 とにかく、広告バナーじゃんじゃんクリックしとくれ」


彼らの価値は“たくさん集めた”という労力、この一点のみだ。
小学生でもできる事で、かつ、他人のふんどしで、
楽して対価を得ようという不届き千万な連中としか思えない。

ぼくが知らないうちに、ぼくの知らない所で、
ぼくの作品が、ぼくの望まない形で掲載され、
ぼくが作った作品だと知らない人が遊んで、
ぼくの知らない誰かが、これで収入を得ている。

ぅゎぁ…(=_=;) 不愉快きわまりない。



では、

ぼくも含め、作り手の多くは、
なぜ「ノー」と言わないのか。

例えば、ぼくが「掲載やめて」と言ったとする。
すると連中は「ホイホ〜イ」と即刻やめるだろう。
なぜなら、彼らの強みは“頭数”なのだから。
1つ1つのゲームは、そのへんで紹介されてたものを
かすめとってきただけ〜程度の軽微な労力でしかないのだ。
無数にあるその内の1つが消えた所で彼らは痛くも痒くもない。
そんなの取り合うだけアホらしいから放置する。
それをいいことに当然のように無断掲載を繰り返す。
放置 = 許可 じゃない、という考えは彼らにはナイ。
肚にすえかね、アホ承知で「やめて」と言おうにも、
こういう不届きサイト自体が、無尽蔵に存在する。
その1つ1つに勧告する手間は輪をかけてアホらしい。

とどのつまり、放置 …と、なるわけだ。

んだからさ、こうしてブログ記事にしたりして、
フラストレーションをやわらげているわけなのだよ。



さて、

同じ紹介サイトでも信用できるサイトもある。
例えば言わずと知れた有名サイト『小太郎ぶろぐ』
参考にした「BOX」の記事(20090119)によると、
4年間で1億PVもあるモンスターサイトだ。(☆o☆)

PVが多いからといって信用してるわけではない。
それは結果であって、信用にたるコンテンツがまずそこにはある。

運営者の小太郎さんは何時間もかけて紹介するコンテンツを選定する。
動画は実際見て、ゲームは実際遊んで、その上で自分が「面白い」と思うものだけを、
自分の言葉で紹介している。このシンプルながら手間のかかる作業を毎日欠かさずだ。
労力もさることながら、これは大変な能力だと思うんだよ。
不届き者と決定的に違う価値は“自身の感性を基準に選定し紹介してる”という事。

「こんな面白いもの見つけたよ。みんなみて」という精神が基本にあり、これは、
「こんな面白いもの作ったよ。みんなみて」という、ぼくの希望とシンクロしてる。
だからこそ信用できる。

もう、これで十分なんだけど、小太郎さんのすごいところは、
何億PVだろうが「おぅ、載っけてやらぁ」とあぐらかいてないところ。
最初に紹介してもらったのはトラッポンだったかファイヤだったか忘れたけど、
とにかく、その記事のコメント欄に、わりと辛辣な事が書いてあったんだよ。
そしたら、小太郎さんから、わざわざフォローのメールをいただいたんだよね。


あまり気にしないでくださいね。

また面白いゲームを楽しみにしています!(抜粋)

小太郎



なんという配慮!(°д°) なんという気遣い!(°д°)
別に小太郎さんが辛辣なコメントしたわけじゃないんだぜ?

「はい!がんばります!」ってなもんだよ。

プレイムービー作ったら、いつのまにか、それも載せてくれてたり、
ブログに詳細記事書いたら、いつのまにか、それも載せてくれてたり、
アフターフォロー(?)も万全なのよ。ほんと恐れ入る。

受け手が楽しめるのはもちろん、
共感できる姿勢が作り手のモチベーションまでも上げてくれる。
そうしてできた作品を紹介して、さらに受け手を楽しませる。

紹介サイトってのは、かくあるべきじゃないかと思うんだよ。




posted by さくらい | 制作 | 更新情報をチェックする
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