“なぜ論理的に説明できないのか” と書いた。
でも「論理」の意味を、いまいち理解してない人が
多いようなので、ちと書いておこうと思う。
そのへんで調べると、なぜか小難しい説明が多い。
それでは意味がないので、なるべくカンタンに。
一言でいえば「なぜならば」だ。
意見でも感想でも予想でも評価でも何でもいいけど、
人に何かを伝える時に、
「なぜ、そう思ったのか」
「なぜ、そう感じたのか」
これを加える事で「論理的な主張」となる。
論(主張)に理(根拠)を伴わせ、ザ・論理というわけ。
『ヘッポコ用心棒』でも書いたが
「これは、これこれこうだから、こうなのです」の
“これこれこうだから” が論理的な部分なんだね。
「有効期限になると効果が弱まりますよ」
「どうしてですか?」
「有効期限だからです」
これじゃ、論に論を重ねただけで、理が伴ってない。
アホ丸出し。よって「論理的ではない」って事なんだ。
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論理力を鍛えよう!
論理力を鍛える方法はカンタンだ。
自分が考える事、感じる事に「なぜならば」をくっつける。
これはフィンランドの教育メソッドの本を読んで知った方法。
「この車、かっこいいなー」ハイ、終わり …ではなく、
「この車、かっこいいなー。なぜならば〜」
と、このように、
“かっこいい” と感じた理由も、いちいち併せて考えてみる。
別にわざわざ口に出す必要ないし、人との会話でやる必要はない。
これは論理的思考を鍛える訓練だから。
「なぜならば」をクリアしたなら、さらにレベルアップ。
「それに」や「また」を加え、第二、第三の理由を考えてゆく。
これを何度も繰り返し、クセになれば、ザ・論理脳。
こういう遊びみたいなものだと思えば、
子ども同士だってできる。もちろん親子でも。
「なぜなぜどうして遊び」だね。
相手が言う事に「なぜ?」「どうして?」といちいち尋ねる。
答えられなくなったり、NGワードを言ったら負けだ。
NGワードとは、
論理的に主張できないのを曖昧にごまかす言葉。
論理力乏しい日本人が編み出したズル賢い言葉。
例えば「なんとなく」とか「どうしても」とか「べつに」とか。
どうして? → なんとなく
どうして? → どうしても
どうして? → べつに
「さあ?」や「わかんない」は明確に「答えられない」だけど、
これらのNGワードは一見、答えているようで何も答えていない。
こういう言葉は日本にはたくさんある…困ったもんだ。
論理的に捉える事で、自分の考えの輪郭がハッキリする。
また「なぜならば」「それに」「また」を考えるために
自ずと物事を色んな角度から見る事ができるようになり、
ひいては物事の本質を捉える事ができるようになる。
それがクセになれば、自分の考えを客観的に捉え、
「いかに伝えれば良いか」を考える余裕も生まれる。
こうして「論理的な主張」ができるようになる、と思われる。
いいでしょ? 論理的。(´ー` )」