ハラマサ家ではカブトムシを飼っていた。
オスとメスの2匹。“つがい” だね。
ある日、ふと見ると、
オスのカブトムシが脱走! 虫カゴの外にいた。
「えー? なんで? どっから出たの?」(°д°)
と言うのもカブトムシの虫カゴの上にクワガタの虫カゴが置いてあって。
上から開くタイプの虫カゴだから、逃げられるはずがないんだな。
不思議に思いながら、とにかく捕まえて虫カゴに戻しておいた。
ところが、数日後、虫カゴを見てビックリ。
オスとメス2匹で飼ってたはずが、オスとオスの2匹になっているではないか!
メスにツノが生えてきてオスになった!? そんな事あるの!?(°д°)
と、思った所で、おがくずに潜っていたメスがモゾモゾと出てきた。
あ〜なぁ〜んだ。メスいるじゃん。(´ー` )
いやいや、待てよ。
今、虫カゴの中はオス2匹、メス1匹の3匹のカブトムシ…σ(=_=;)
ふ、増えた!? 分裂した!? そんな事あるの!?(°д°)
ミステリーにつぐミステリー!
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いったい何が起こったか
実は逃げたと思ったオスは野性のカブトムシだったんだ。
たまたま虫カゴのそばに飛んできた所を捕まえられたってワケ。
おかしな事もあるもんだね〜。
子ども達は、大喜び。「わーい。1匹増えたー」
まぁいいかと、野性のカブトムシもそのまま飼う事にした。
数日後。朝はやく。
仕事で疲れ、ぐっすり眠っていたハラマサは奇妙な音で目が覚めた。
寝ぼけた頭でハラマサは思った。
あー嫁さんがキッチンで納豆かきまぜてんだなぁ…Οο。(つ_=*)
カチャ、カチャカチャ、カチャ、カチャン、
カチャカチャ、カチャンカチャン、カチャカチャン、
カッチャカチャ、カチャーン、カチャカチャカチョーンカチョーン
う、うるさい。(=" =;)
…っていうか、明らかに、かきまぜすぎだろコレ…(=" =;)
もう少し寝ていたいのに、気になって眠れなくなったハラマサ。
しかたなく起きて、キッチンの方へ、のたのた歩きながら言ったんだ。
「おーい、うるさくて寝られんよー。あとさー、納豆かきまぜす…ぎ…」
いない。
いるはずの嫁さんの姿がない。シーンと静まったキッチン。
え?(°д°;)
と、そこへ「なにぃ? もう起きたん?」と背後から声。嫁さんだ。
え? え?(;°д°)
じゃあ… さっきキッチンで納豆をかきまぜてたのは… 誰?
混乱したハラマサ。キッチンと嫁さんを交互にみて首をかしげた。
と、その時だ!
カチャ…カチャカチャ、カチャ
再び、キッチンの方から、あの音が聞こえてくるではないか。
嫁さんは後ろにいる。嫁さんではない…
子ども達は寝室でまだ寝てる。子どもでもない…
では、いったい誰なのか… まさか、泥棒?
ハラマサは意を決して、音のする方へ、そーっと近づいてみた。
まだ薄暗いキッチンの奥… そこで見たものは!!!
ツノとツノを激しくぶつけあい、
1匹のメスをとりあうオス2匹の姿だった。
「大変だァ〜!」家族全員、虫カゴの前に集合。
しばらく観戦したが、デスマッチの様相を呈してきたのでレフェリーストップ!
オスの片方をクワガタの虫カゴに異動する事で事なきを得た。
ハイ m9( 結`Д´論)
カブトムシのオス同士のケンカは、
納豆をかきまぜる音に似ている。
ぼく、この話、大好きでさ〜 (´〜` )ゞ
聞いたのは5年も前なんだけど、未だに思い出し笑いしちゃうんだよね〜。