引っ越しました

2013年10月30日

のこり物のパラドックス

好きなことわざ。

「のこり物には福はある」


順番が後になった人をなぐさめる優しいことわざ。
残ったものを片付けるために役立つことわざでもある。
善くも悪くも機能的である。


もともとは

我先にと人を押しのけるようなイジ汚さを戒め、
控えめ・遠慮深さ・譲り合う心をたっとぶ奨め。

みたいな意味だ。たぶん。

フム。悪くないよね。本来も。


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まあそうは言っても、状況にもよる。


(・_・)例えば

1人に1つ、まんじゅうくれる行列があるとして、
我先にと人を押しのけた人は、ぺろっと食べてもう一度列に並び、
もひとつゲトォ!のこり物だから福もゲトォ! ヒャフーヽ(`∀´)ノ


なんて事もありうる。元も子もない。イジ汚さを助長する。


(・_・)例えば

大皿にまんじゅうがいっぱい乗って出てきたとする。
1つ目が全員に行き渡り、最後に1つ2つ残ると
みんな遠慮し、譲り合って、なかなか手を出さない。
それを、のこり物だから福あるぜーゲトォ! ヒャフーヽ(`∀´)ノ


なんて人がいたとしたら元も子もない。話が逆だ。


と、このように、

このことわざはイジ汚い者が逆手にとれる隙がある。

その隙を埋めるため…なのかどうかはともかく、
まったく逆の意味のことわざが用意されている。

「のこり物には福がある」とまったく同じ意味で、
「余り茶には福がある」ということわざがあるんだけど、
“余り茶”という同じ語句を使いながら、その対義となる
「余り茶を飲めば年が寄る」ということわざがあるんだ。
余り茶とは、茶碗に残った飲み残しのお茶のこと。

つまり、余り茶を飲むという行為はイジ汚い。
イジ汚い事はやめなさいね、という戒めだ。

よって、

ゲトォ! ヒャフーヽ(`∀´)ノ って子への
カウンターパンチとして、このことわざをぶつける事ができる。


しかし!

対義であるからして、これは
「余り茶には福がある」の否定にもなりうる。
そもそも根拠希薄でありながら、謎の説得力をもつ
“福” というもののありがたみが薄れてしまう。
これはこれで、付け入られる隙になりかねない。


すると、今度は、

さにあらず!ヽ(`Д´)ノ
「余り茶には福がある」における“余り茶”とは、
茶筒の中に使い残した茶葉という意味で、
飲み残しの茶の事ではないのだ! 混同するな!

という、ナルホドごもっともな理屈が付けられる。


だがしかし、今度は…!(エンドレス)


*+:。.。:+* ゚ ゜゚ * (結 ´ー`論) +:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+

理屈と膏薬は何にでもひっつく。ペタッ。




posted by さくらい | 疑問 | 更新情報をチェックする