(結´ー`論) 駄作。
なんでヒットしたの? ぜんぜんわからない。
この作品のどうしようもない所は、
夫婦間における支配権・主導権の奪い合い、
それに伴う役割を強要しあう事のおぞましさ。という、
既婚者なら誰でも心当たりありそうな普遍的なテーマにも関わらず、
サイコパス女房なんて、
極端に誇張、現実離れした女性像を引き合いに出してる事だ。
こんな特殊なヤツに共感なんてできねって。前提からおかしい。
ゴーンガール観た男性は口を揃えて「女コエー!」と言う。
んで、“男性である”ぼくがこの映画に対し否定的な事を言うと
女性から「男性はそうよね〜(ニヤニヤ)」なんて言われる。
ぬぁあああ、違うんだって!ヽ(`Д´)ノ=3
そこじゃねーんだよ。ぼくが否定してんのは!
別に、ぼくは、女性はみんな、
純真無垢で天真爛漫な天使ちゃんとか、
あるいは、女はみんな、
男の三歩後ろを歩くべきだっ!とか、
そんなザ・男的マッチョ幻想、1ミリも抱いてないから!
女性は怖いよ。ふつーにね。
でもさ!
だからって現実の女性は、
あそこまでサイコパスじゃないでしょ?
これで本当に「“女性の怖さ”描きました」などと
ヌケヌケと抜かすならフィンチャー女性不信すぎるって。病的。
もちろんそんなハズない。意図的にすり替えてる。
“サイコパス女房の怖さ”を見せて、
それがさも
“女性の怖さ”かのように描いている。
明らかな邪道。言ってしまえば幼稚。
世の女性よ、いいのか君たち?
ある意味、フィンチャーにバカにされてるんだぞ?
あのサイコパス女房がステレオタイプの女性だって。
「男ざまぁ」とか「スカッとしたぁ」とか抜かしてる場合か?
フィンチャーほくそ笑んでるぞ。「やっぱ女バカだわ」って。
夫婦間における支配権・主導権の奪い合い、
それに伴う役割を強要しあう事のおぞましさ。
この主題を、誠実に描くなら、
『レボリューショナリーロード』でいいじゃん。
こっちのほうがよっぽど大傑作だよ。
サイコパス女房なんて、突飛なキャラ出さなくても、
断然、怖いし痛いし切ない。なぜなら現実的だから。
最後に…
やっぱフィンチャー合わね(´=д=`;)モウイイ。
エイリアン3もセブンもゲームもゾディアックも
ドラゴンタトゥーの女もソーシャルネットワークも
フィンチャー作品はひとっつも好きになれない。
共通点は鈍重で淡白で陳腐で冗長。
見てらんないって。(欠´◯`伸)ふぁ〜あ
とりあげるテーマそのものも嫌いだし、
その切り口も嫌い。描き方はもっと嫌い。
作意は充分理解した上で、結局嫌い。
1秒も「衝撃」がなかった2時間半に耐えた分、
きっちりディスらせてもらったぜ!ヽ(`Д´)ノ
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追記
宇多さん評も正直ガッカリ。
まんまと「女コエー」路線にハマっちゃって。
『レボリューショナリーロード』ぐらい、
比較対象として出して欲しかったなぁ…
その発想があれば、おかしさに気付けたハズ。
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追記2
2015年12月27日の放課後ポッドキャストで、
本作について、この記事の主旨と同じ事を、
しまおまほさんがチラッと言ってたよ。(18:20頃)
だよねぇ(・∈・)